最近よく聞く「CBD」。
心身のバランスを整えてくれる働きが期待される注目の成分です。
リラックスしたいシーンや集中力を高めたいシーンに知っておいてほしい「CBD」についてご紹介します。
- 最近よく聞くCBDが気になる
- 自分の生活にCBDを取り入れてみたい
- 心身の不調をなんとかしたい
CBDとは、麻から採れる成分のひとつ
CBDとは、Cannabidiol(カンナビジオール)の略。植物の麻(ヘンプ)などに含まれる、100種類以上あるカンナビノイドという成分のひとつです。
ポリフェノールやカロテノイドと同様に、野菜や果物に含まれる“フィトケミカル”という栄養素の1種であるCBD。炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維に次ぐ「第7の栄養素」とも言われています。
心身のバランスを整えるはたらきが期待され、健康・美容や医療の分野でも注目を集めているCBDは、アメリカではナチュラル系のスーパーなどで見つけることができます。
日本ではまだまだ普及していませんが、特にウェルネスへの関心が高い人を中心に徐々に注目を集めるようになってきています。
CBDの効果は?
ストレスを和らげ、リラックスする
CBDの代表的な効果は、ストレスの緩和と鎮静。CBDは少量〜中程度の量では覚醒作用があり、高用量では鎮静作用があると言われています。
不安感を和らげ、心身をリラックスさせます。
だからこんな方におすすめ
睡眠の質をサポートする
寝つきが悪い、中途覚醒してしまう、睡眠時無呼吸症候群、日中に眠気が続くなど、睡眠の悩みを抱える人はたくさんいます。不安感を和らげてリラックスできることで、眠りの質が良くなることが期待されています。
だからこんな方におすすめ
集中力を高める
在宅ワークで集中しづらい、スマホが気になり散漫になってしまいがちなど、集中力を高める必要があるシーンは前より多くなっている現代。CBDが持つ覚醒作用で頭をスッキリ、集中力を高めることができます。
だからこんな方におすすめ
痛みや炎症を抑える
鎮痛効果や抗炎症効果が期待され、医療用大麻が合法である地域では痛み止めとしても使われることもあるんだそう。ドーピングなどに使われる禁止薬物から除外された2018年以降は、アスリートの筋肉痛にも広く使われています。
だからこんな方におすすめ
ホメオスタシスを維持する
リラックスに効く一方で、集中したい時にも役立つという、相反する効果が期待される理由が、この「ホメオスタシスを維持する」という1点で説明することができます。
ホメオスタシスとは、恒常性のこと。身体をゆらぎを整えて、安定した状態に保とうとする働きで、暑い夏に汗をかいて体温を下げようとするのもホメオスタシスの機能のおかげです。CBDはこのホメオスタシスにはたらきかける効果が期待されています。
だからこんな方におすすめ
CBDは安全?
麻、大麻草から抽出された成分と聞くと、少し怖く感じられるかもしれませんが、CBDには精神活性作用、いわゆる“ハイ”になる作用はありません。
日本で取り扱うことができない違法な成分は、カンナビノイドの中でもTHC(テトラヒドロカンナビノール)と呼ばれる成分で、CBDは成熟した茎と種子由来であれば大麻取締法上の「大麻」には該当せず、法的な規制もありません。
日本では2020年に厚生労働省によってCBDのガイドラインが定められており、日本で流通しているCBDは厚生労働省麻薬取締部や税関から許可されたものです。
CBDの取り入れ方、選び方
日本にも様々なCBD配合の商品が販売されていますから、どの製品を選べばいいか迷うことも多いかもしれません。
そのヒントに、摂取方法と初めて摂取する時の量のめやすについて紹介します。
1.摂取方法を選ぶ(舌下、経口、吸入、経皮)
摂取方法(どの経路でCBDを取り入れるか)は主に以下の4つがあります。
効果が現れるまでの時間や効果が続く時間によって、それぞれ長所と短所があります。
サッと取り出せる舌下オイルが手軽で便利、タバコが苦手だから吸入は避けようなど、ライフスタイルや好みをあわせて自分に合ったものを見つけてみてください。
舌下(オイル、タブレット)
舌の下にしばらく置いて吸収させる方法です。血管に直接吸収され、体全体にほぼ均等に広げることができます(発現目安15〜30分程度/2〜4時間程度持続)。
経口(カプセル、飴、グミ、チョコ)
消化器系を介して血流に入るため、ゆっくりマイルドに効いていく特徴があります。取り入れやすいのも魅力(発現目安30〜90分程度/6〜8時間程度持続)。
吸入(電子タバコ、VAPE、ベイプ)
効果が発現するまでの時間が短いので、急なストレスに最適。量の調節がしやすいのもポイントです(発現目安2〜15分程度/2〜4時間程度持続)。
経皮(バーム、パッチ)
炎症や痛みによく用いられる身体の一部分で吸収する方法。局所的に効き目が現れ、使い方も簡単です(発現目安15〜30分程度/4〜8時間程度持続)。
2.初めて摂取する時の量のめやす
CBDの大きな特徴のひとつは、使う人や期待する効果などによって適量が異なることです。少ない量を摂取する時と多い量を摂取する時で反対の効果を示す“二相性”という性質があり、低量では覚醒作用、高量では鎮静作用があります。
朝や日中など身体や脳を活発にさせてアクティブに過ごしたいときは20mg/回〜、夜や寝る前など身体や脳をリラックスさせたいときは40mg/回〜をめやすに試してみてください。
加えて、CBDの“つりがね反応”という現象にも注目する必要があります。
つりがね反応とは、摂取量を増やせば増やすほどリラックスできるわけではなく、ある一定量に達すると体感自体がなくなっていき、覚醒効果のほうが高まる反応のこと。
期待する効果を感じなければ、少しずつ増やしたり減らしたり、一時利用を中止してみてください。
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